私の本棚(1月)


2002年も平穏のうちに明け、長かった休暇も成人式も終わり普段の生活が戻ってきました。
大雪に見舞われた昨年とは違い今年はまだ雪も降らない比較的暖かな1月です。
この時期戸外は寒いので出歩くことも少なく読書するにはもってこいの季節だと思います。
図書館も活気に満ちていました。新刊本のコーナーで「坂本九」の人間記録の本を見つけ
彼の活躍を振り返りながら懐かしく過ぎ去った時を思い起こしていました。
「上を向いて歩こう」が大ヒットして老若男女にこれほど受け入れられた歌も無いのではないでしょうか・・・
六、八、九トリオと云われた人達も永六輔氏を除いて故人になってしまいました。
上を向いて歩こうの歌がいいので歌詞を載せてみようと思う。
この歌は「夢で会いましょう」というTVのバラエティ番組の今月の歌として発表されたもの・・・だそうです。
それがアメリカで「スキヤキ」ソングとして大ヒット・・・すべて幸運な出会いから思いがけない方向へ発展していったようです。
「食卓とイーゼルあいだで」の宮迫千鶴さんてご存知ですか?
画家であり、評論家であり、エッセイスト。画業のかたわら、家族や暮らし、いのちを見直す文章を発表しています。
彼女の本に出会えてとても得るところが多かったです。


☆ 上を向いて歩こう ☆

  上を向いて歩こう 涙がこぼれないように
思い出す春の日 一人ぼっちの夜
上を向いて歩こう にじんだ星を数えて
思い出す夏の日 一人ぼっちの夜

幸せは雲の上に
幸せは空の上に

上を向いて歩こう 涙がこぼれないように
泣きながら歩く 一人ぼっちの夜
思い出す 秋の日
一人ぼっちの夜

悲しみは星のかげに
悲しみは月のかげに

上を向いて歩こう 涙がこぼれないように
泣きながら歩く 一人ぼっちの夜・・・  

  



著者 宮迫千鶴
「食卓とイーゼルのあいだで」

エッセイにとりあげた本を中心に繰り広げられる彼女の自然観、生活観が
彼女の書く女性性の哲学・・・人が生まれて暮らしそして人生を終えるまで・・・
女性の文化として担われてきたにもかかわらず合理化、機械化、商品化という現代社会の
流れの陰で日々その意味を失いつつある暮らしの文化をもう一度新しい角度から
見つめ直して書いています。この本は心の庭を耕してくれる一冊です・・・

編集 日本図書センター(人間の記録)
「坂本 九
(上を向いて歩こう)」

坂本 九がペンを執った文章を軸に構成し誕生から日航機の事故で亡くなるまでの
生きた道が文章の前後に補筆されているのでよく分かるように編集されています。
坂本 九の素顔を知ることができますし歌にはなじんでいてもどういう
考え方生き方をしていたか、知らなかったが短い人生だったけれど家庭にも恵まれ
いつまでも人の心の中に残る素晴らしい一生を歩んだ人だといえると思います。





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